日本人が病院・診療所を受診する愁訴で最も多いのは、痛みです。中でも首や肩・腰・膝などの運動器に関連する痛みが発生した場合、どこにかかるでしょうか。医療機関であれば、整形外科やペインクリニック。代替医療であれば接骨院・鍼灸院・カイロ・マッサージと多岐にわたると思われます。
しかし、「レントゲンは大丈夫だから、お薬で様子みしましょう。湿布で様子を見ましょう。運動をしましょう。」と言われたけど「何も変わらないんだけど・・。」または、マッサージは接骨院に行っても、「凝ってますねえ」または、「骨がゆがんでいます。」など言われて、施術を受けてもその時気持ちいいだけ。そのような方が世の中には、あふれているように感じます。人間の生活には、動きという概念が切っても切り離せないにも関わらず、痛みの無い姿勢でレントゲンやMRIを撮影している場合が多く、慢性的な痛みの多くは、レントゲンやMRIでは原因は特定できないのが現状です。
近年、超高精度の超音波診断装置が出現してから、痛みの原因としての筋膜を中心とした軟部組織が重要なキーとなっていることが分かってきました。超音波を駆使し、筋膜・腱・靭帯などの軟部組織が重責して痛みを発生させている部位に正確にブロック注射や筋膜リリースブロックを行えば、劇的に痛みが改善させる事ができます。
超音波診断装置により、今までには、臨床に応用できなかった別次元の疼痛加療が可能となっております。
ただし、忘れていけない事は、痛みの中には手術療法がブロック療法よりも優れる場合があることも見落としてはならない事実です。その判断は、運動器を専門に取り扱う整形外科医が行うことが望ましいと考えます。
今まで、「年のせいで」・「骨がゆがんでいるから。」・「ヘルニアだから」とあきらめてこられた方、一度エコーガイドブロックを受けて見られてはいかがでしょうか。あきらめる前に、是非一度ご相談ください。