稲葉實記念日本デンマーク福祉交流基金(稲葉實基金)設立に当たっての趣意書

2次世界大戦で戦傷を受け20代から車イス生活をされていた稲葉實さんが小生の診療所にこられるようになったのは、足の圧迫壊死を起こされてからでした。なかなか治癒せず、何回か手術をしましたがとうとう直らず、現在の奈良公園中央病院(旧桜井病院)へ転医し手術を受けられ創部は閉鎖し治癒されたとお聞きしました。その後お元気にしておられましたが、昨年秋突然発熱し腎臓を悪くされ不帰の人となられました。
 お元気な折にデンマークを訪問され19935月お姉さまのマサノ様とご一緒にロンドン経由でコペンハーゲンに行かれ今はスポーツ施設となっているグランボープライエムにショートステイされました。数日間の滞在を奈良新聞にも寄稿されました。広い部屋で看護師さんやヘルパーさんに見てもらえ幸せだといっておられました。帰国後はデンマークからのお客様を迎えるたびに講演会や歓迎会には必ずお顔を見せていただき交流を深めていただきました。
 生前に稲葉さんは小生に何かさせていただきたいといっておられましたが今年に入りお姉さまの御長男様がお見えになり、少なくない額のお志を出され有効にお使いくださいといわれました。
 早速デンマーク在住の澤渡夏代ブラント様とご相談し稲葉實基金を設立する事にしました。趣旨は日本とデンマークの交流を深め持って日本の社会福祉の向上を図ることです。 さしあたり生前に「西部地域に特別養護老人ホームを作る会」にも入っていただきその完成を喜んでおられたので志の一部を記念に寄付させていただき、残りは若い方々のデンマークと日本の交流資金の一部とさせていただきたいと御長男様に申し上げますとご家族様の承諾も得られたとのお返事を頂きました。
 
                   世話人               
    坂下美恵子、神谷久子、澤渡夏代ブラント、櫻井美智代、宿美代子、谷掛駿介
          事務所 〒630−8441 奈良県奈良市神殿町644-1
                         (医)谷掛整形外科診療所
                          電話 0742―62―7577
                          FAX 0742628261



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